もう一度、「書く」を見直す。

LINEやTwitterなど少ない文字数で素早くやりとりをするツールは、「文章を書く」際のハードルがとても低く、楽である。特にTwitterの1ツイート140文字制限は実際とてもやりやすい。自然と考えを少量ずつアウトプットしていく書き方になって、それが芋づる式に次の書きたいことを思いつきやすくしてくれるのだ。

しかしその方法では、本を一冊書き上げるような構成力は当然だけど身につかないだろう。私には昔から、まとまりのある素敵な文章を書きたいという強い願望があって、それを叶えるための練習場としてブログを細々と続けているのだけど、文章力がついたかというともう全然さっぱりなのだ。なんとなく書きたいなと思ってiPadちゃんを開くけど、そのまま固まってしまうということが何度も何度もある。
趣味ブログとはいえ、1000文字くらいは毎回書いているはずだから、そのくらいのまとまりの文章を、全体を俯瞰しながら書けるようになりたい。それはTwitterのような楽なメディアでは得られない構成力なんだよね。

というわけで文章術の本。著者は書籍専門のライターで、代表作にはアドラー心理学をやさしく噛み砕いた「嫌われる勇気」など。ビジネス書など今が旬!な話題の書籍のプロフェッショナルですね。

最大の関心ごと、「書こうとしても固まってしまう」については「思いがぐるぐる脳内で回っているから」と著者は分析する。あらゆる思いが絡まりあって、思考が散らかっている状態。書くという行為は、その雑然とした状態を綺麗に整理するため、つまり自分がどう思っているのかを理解するために必要な行為だから、メモなどに書き出して「思い」を全部取り出してから、図解のように構成をたてて書いてみるのがよい、と。書く前に「何を書かないか」をはっきりさせる。確かに大事だなあ。

そして白紙のファイルを前にして続く膠着状態を解消する事については、著者の提案する「文章も、映画の絵コンテ、漫画のコマ割りのようなカメラワークを意識して構成する」方法が使えそう。一般論なら遠景カメラ(客観的)、主張したいことなら接近カメラ(主観的)という風に設定し、きちんと説得力のある文章になっているかを、説明に必要なコマが揃っているか?にたとえて見直してみる。映像で考えてみるというやりかたは、「思い→言葉への落とし込み」だけで考えてきた視野を広げることに役立つでしょう。そうやって違う切り口で文章を組み立てていくうちに、俯瞰して全体を見る力も自然とついてきそう。よい方法です!

いつもつい面倒くさがって行き当たりばったりで書くのが多いのだけど、やはり構成を考えてから書く、確実な道が一番の近道のようだ。ちなみにこの文章も、1回目書いたものをばっさり捨てて一から書き直したものだったりする。最初よりも書きたい的を絞れているように思えます。ちょっと嬉しい!

ちなみに目標としているのはもちろん森博嗣先生です(ぼそぼそ)。目標が遠すぎて、夏。